アルマンゾル

アルマンゾル
アントニオ・カロの勝負服
欧字表記 Almanzor
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2013年3月11日(11歳)
Wootton Bassett
Darkova
母の父 Maria's Mon
生国 フランスの旗 フランス
生産者 Haras d'Etreham
馬主 Ecurie Antonio Caro &
Gerard Augustin-Normand
調教師 Jean-Claude Rougetフランス
競走成績
生涯成績 11戦8勝
獲得賞金 2,146,890ポンド
勝ち鞍
GI フランスダービー 2016年
GI 愛チャンピオンS 2016年
GI チャンピオンS 2016年
GII ギヨームドルナノ賞 2016年
GIII ギシュ賞 2016年
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アルマンゾルAlmanzor, 2013年3月11日 - )は、鹿毛競走馬である。主な勝ち鞍は2016年ジョッケクルブ賞2016年アイリッシュチャンピオンステークス2016年チャンピオンステークスである。2016年のカルティエ賞最優秀3歳牡馬。

経歴

2歳時(2015年)

2015年ラ・テスト=ド=ビュック競馬場でデビューし勝利した。リステッドレースのボルドーグランクリテリウムまで3連勝し、4戦目のクリテリウム・アンテルナシオナル(G1)でG1初挑戦となったが、7着に敗れた。

3歳時(2016年)

3歳初戦のフォンテーヌブロー賞(英語版)(G3)は3着に敗れるも、続くギシュ賞(英語版)(G3)を勝利し、重賞初制覇となった。

次走にはジョッケクルブ賞(G1)が選ばれた。人気は同厩のメクタールやジョン・ゴスデン厩舎のファウンデーションに集まり、アルマンゾルは人気薄であったが、道中内で脚を溜めて直線抜け出すと、ザルカヴァの仔で人気のザラクを1馬身半差退けて勝利し、G1初勝利となった。

続くギヨームドルナノ賞(G2)で再びザラクを退けると、宣言通りアイリッシュチャンピオンステークス(G1)に出走した[1]。同年のダービーステークスアイリッシュダービーを勝った3歳牡馬ハーザンド、G1競走2勝2着8回の4歳牝馬ファウンド、G1競走6勝の3歳牝馬マインディングなど3歳馬・古馬共にメンバーが揃った中、直線一気で追い縋るファウンドを3/4馬身差退けて勝利した。凱旋門賞を距離を理由に回避すると、次走はチャンピオンステークス(G1)を選択。アルマンゾルが回避した凱旋門賞をファウンドが制しチャンピオンステークス(G1)に出走したが、アルマンゾルは再びファウンドを退け、G1競走3勝目となった[2]

4歳時(2017年)

自厩舎の馬ヘルペスウイルス1型の流行により発熱を引き起こし、長期の休養を余儀なくされたアルマンゾルはゴントービロン賞(英語版)(G3)に出走したが[3]、反応がなく5着に敗れた。この敗戦により、後日引退が決定した[4]

競走成績

出走日 競馬場 競走名 距離 着順 騎手 着差 1着(2着)馬
2015.07.28 ラテストドビッシュ Prix Du Naissaim 芝1400m 1着 J.エイケム 1+12馬身 (Dream Dy)
2015.08.21 クレールフォンテーヌ Prix Tunisair 芝1600m 1着 C.スミヨン 3馬身 (Valley Kid)
2015.10.08 ボルドールブスコー ボルドーグランクリテリウム 準重 芝1600m 1着 J.エイケム 3馬身 (Camp Courage)
2015.11.01 サンクルー クリテリウム国際 G1 芝1600m 7着 C.スミヨン 4+12馬身 Johannes Vermeer
2016.04.20 シャンティイ フォンテーヌブロー賞 G3 芝1600m 3着 J.エイケム 34馬身 Dicton
2016.05.10 シャンティイ ギシュ賞 G3 芝1800m 1着 C.スミヨン 2馬身 (Floodlight)
2016.06.05 シャンティイ 仏ダービー G1 芝2100m 1着 J.エイケム 1+12馬身 (Zarak)
2016.08.15 ドーヴィル ギョームドルナーノ賞 G2 芝2000m 1着 J.エイケム 1馬身 (Zarak)
2016.09.10 レパーズタウン 愛チャンピオンS G1 芝10f 1着 C.スミヨン 34馬身 (ファウンド)
2016.10.15 アスコット 英チャンピオンS G1 芝10f 1着 C.スミヨン 2馬身 (ファウンド)
2017.08.15 ドーヴィル ゴントービロン賞 G3 芝2000m 5着 C.スミヨン 3+12馬身 First Sitting

種牡馬時代

引退後はフランスのエトレアム牧場で種牡馬入り[5]。初年度の種付け料は3万5000ユーロ。シャトル種牡馬としてニュージーランドのケンブリッジスタッドでも供用される[6]

主な産駒

血統表

アルマンゾル血統 (血統表の出典)[§ 1]

Wootton Bassett
2008 鹿毛
父の父
Iffraaj
2001 鹿毛
Zafonic Gone West
Zaizafon
Pastorale Nureyev
Park Appeal
父の母
Balladonia
1996 鹿毛
Primo Dominie Dominion
Swan Ann
Susquehanna Days Chief's Crown
Gliding By

Darkova
2008 栗毛
Maria's Mon
1993 芦毛
Wavering Monarch(英語版) Majestic Light
Uncommitted
Caralotta Maria Caro
Water Malone
母の母
Darkara
2001 鹿毛
Halling Diesis
Dance Machine
Daralbayda Doyoun(英語版)
Daralinha
母系(F-No.) 1号族(FN:1-e) [§ 2]
5代内の近親交配 アウトブリード [§ 3]
出典
  1. ^ JBISサーチ[7]
  2. ^ JBISサーチ[7]
  3. ^ JBISサーチ[7]
  • 父・Wootton Bassettの初年度産駒である。

脚注

[脚注の使い方]

出典

  1. ^ “Rouget outlines autumn targets for Almanzor” (英語). Racing Post (2016年7月15日). 2016年8月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年12月11日閲覧。
  2. ^ “【英チャンピオンS】アルマンゾルがG1・3勝目 ファウンド2着”. スポーツニッポン. (2016年10月17日). オリジナルの2016年10月25日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20161025155529/https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2016/10/17/kiji/K20161017013549920.html 2016年12月11日閲覧。 
  3. ^ “Arc second favourite Almanzor returns to action for Rouget” (英語). Racing Post (2017年8月16日). 2017年8月16日閲覧。
  4. ^ “Almanzor retired after disappointing Deauville reappearance” (英語). Racing Post (2017年8月21日). 2017年8月21日閲覧。
  5. ^ “Champion Almanzor to stand at Haras d'Etreham | Bloodstock News | Racing Post”. www.racingpost.com. 2022年10月30日閲覧。
  6. ^ “European champion Almanzor to shuttle to Cambridge Stud | Bloodstock News | Racing Post”. www.racingpost.com. 2022年10月30日閲覧。
  7. ^ a b c “血統情報:5代血統表|Almanzor(FR)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. jbis.or.jp. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年5月9日閲覧。

外部リンク

  • 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ、Racing Post
   

01回(1976年) フランスの旗 マラケート
02回(1977年) イギリスの旗 ノースストーク
03回(1978年) アイルランドの旗 インカーマン
04回(1979年) アイルランドの旗 フォーダム
05回(1980年) アイルランドの旗 グレゴリアン
06回(1981年) アイルランドの旗 キングスレイク
07回(1982年) アイルランドの旗 アサート(英語版)
08回(1983年) アイルランドの旗 スタネーラ
09回(1984年) アイルランドの旗 サドラーズウェルズ
第10回(1985年) イギリスの旗 コマンチラン
第11回(1986年) アイルランドの旗 パークエクスプレス
第12回(1987年) フランスの旗 トリプティク
第13回(1988年) イギリスの旗 インディアンスキマー
第14回(1989年) イギリスの旗 キャロルハウス
第15回(1990年) イギリスの旗 エルマームル
第16回(1991年) フランスの旗 スワーヴダンサー
第17回(1992年) イギリスの旗 ドクターデヴィアス
第18回(1993年) イギリスの旗 ムータラーム

第19回(1994年) イギリスの旗 セザンヌ
第20回(1995年) イギリスの旗 ペンタイア
第21回(1996年) アイルランドの旗 ティマリダ
第22回(1997年) イギリスの旗 ピルサドスキー
第23回(1998年) アラブ首長国連邦の旗 スウェイン
第24回(1999年) アラブ首長国連邦の旗 デイラミ
第25回(2000年) アイルランドの旗 ジャイアンツコーズウェイ
第26回(2001年) アラブ首長国連邦の旗 ファンタスティックライト
第27回(2002年) アラブ首長国連邦の旗 グランデラ
第28回(2003年) アイルランドの旗 ハイシャパラル
第29回(2004年) アイルランドの旗 アザムール
第30回(2005年) アイルランドの旗 オラトリオ
第31回(2006年) アイルランドの旗 ディラントーマス
第32回(2007年) アイルランドの旗 ディラントーマス
第33回(2008年) アイルランドの旗 ニューアプローチ
第34回(2009年) アイルランドの旗 シーザスターズ
第35回(2010年) アイルランドの旗 ケープブランコ
第36回(2011年) アイルランドの旗 ソーユーシンク

第37回(2012年) イギリスの旗 スノーフェアリー
第38回(2013年) イギリスの旗 ザフューグ
第39回(2014年) イギリスの旗 ザグレーギャツビー
第40回(2015年) イギリスの旗 ゴールデンホーン
第41回(2016年) フランスの旗 アルマンゾル
第42回(2017年) イギリスの旗 デコレーテッドナイト
第43回(2018年) イギリスの旗 ロアリングライオン
第44回(2019年) アイルランドの旗 マジカル
第45回(2020年) アイルランドの旗 マジカル
第46回(2021年) アイルランドの旗 セントマークスバシリカ
第47回(2022年) アイルランドの旗 ルクセンブルグ
第48回(2023年) アイルランドの旗 オーギュストロダン

カルティエ賞最優秀3歳牡馬
   

2011年 イギリスの旗 フランケル
2012年 アイルランドの旗 キャメロット
2013年 アイルランドの旗 マジシャン
2014年 イギリスの旗 キングマン
2015年 イギリスの旗 ゴールデンホーン
2016年 フランスの旗 アルマンゾル
2017年 イギリスの旗 クラックスマン
2018年 イギリスの旗 ロアリングライオン
2019年 イギリスの旗 トゥーダーンホット
2020年 イギリスの旗 パレスピア

イギリスの旗 タイムフォーム年度代表馬
   

1960年 シャーロッツヴィル・フロリバンダ
1961年 モルヴェド
1962年 マッチ
1963年 エクスビュリ
1964年 レルコ
1965年 シーバード
1966年 ダンスール
1967年 ペティンゴ
1968年 ヴェイグリーノーブル
1969年 レヴモス
1970年 ニジンスキー
1971年 ブリガディアジェラードミルリーフ
1972年 ブリガディアジェラード
1973年 アパラチー・ラインゴールド
1974年 アレフランス
1975年 グランディ
1976年 ユース
1977年 アレッジド
1978年 アレッジド
1979年 トロイ

1980年 ムーアスタイル
1981年 シャーガー
1982年 アルドロス
1983年 ハビブティ
1984年 プロヴィデオ
1985年 ペブルス
1986年 ダンシングブレーヴ
1987年 リファレンスポイント
1988年 ウォーニング
1989年 ジルザル
1990年 デイジュール
1991年 ジェネラス
1992年 セントジョヴァイト
1993年 オペラハウス
1994年 セルティックスウィング
1995年 ラムタラ
1996年 マークオブエスティーム
1997年 パントレセレブル
1998年 インティカブ
1999年 デイラミ

2000年 ドバイミレニアム
2001年 サキー
2002年 ロックオブジブラルタル
2003年 ファルブラヴ
2004年 ドワイエン
2005年 ハリケーンラン
2006年 ジョージワシントン
2007年 マンデュロ
2008年 ザルカヴァ
2009年 シーザスターズ
2010年 ハービンジャー
2011年 フランケル
2012年 フランケル
2013年 トレヴ
2014年 キングマン
2015年 ゴールデンホーン
2016年 アルマンゾル
2017年 エネイブル
2018年 ロアリングライオン
2019年 ピナトゥボ