カルボシアニン色素

カルボシアニン色素(カルボシアニンしきそ、: carbocyanine dye)とは、カルボシアニン[1]を基本骨格とする色素の総称である。シアニンの一種。

生物学では神経細胞染色膜電位イメージングに利用される。

分類

カルボシアニン色素は次のように分類される[2]

  • カルボシアニン色素
    • オキシカルボシアニン色素
      • 長鎖炭化水素鎖をもつサブクラス (DiO サブクラス)
        • DiO = DiOC18(3) [3]
        • DiOC16(3)
        • DiOC14(3)
        • DiOC6(3)(英語版)
        • Neuro-DiO: DiOC18(3)をTert-ブチル基で修飾
        • FAST DiO: unsaturated DiO = DiOΔ9,12-C18(3)
    • インドカルボシアニン色素
      • 長鎖炭化水素鎖をもつサブクラス (DiI サブクラス)
        • DiI(英語版) = DiIC18(3)
        • DiD = DiIC18(5)
        • DiR = DiIC18(7)
        • Neuro-DiI
    • DiA: 4-Di-16-ASP

長鎖炭化水素鎖をもつサブクラスの命名規則

DiXCyy(Z)

  • X: 基本骨格の種類
  • yy: 長鎖炭化水素鎖の長さ
  • Z: 2つのカルボシアニンを繋ぐ共役系リンカーの炭素数

特性

DiO, DiIは吸収・蛍光スペクトルが大きく異なる[4]

利用

生物学におけるカルボシアニン色素の利用例には次のようなものが挙げられる。

脚注

  1. ^ https://pubchem.ncbi.nlm.nih.gov/compound/5709754#section=Top
  2. ^ http://catalog.takara-bio.co.jp/product/basic_info.php?unitid=U100007252
  3. ^ https://pubchem.ncbi.nlm.nih.gov/compound/9962797
  4. ^ https://tools.thermofisher.com/content/sfs/manuals/mp00282.pdf
  5. ^ Hoffman &Laris. DiOC6による赤血球膜電位測定. http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1113/jphysiol.1974.sp010581/abstract;jsessionid=D493EC2DEF48D2E925C001DB10AFF5B4.f02t02
  6. ^ Sims. 1974. シアニン色素による膜電位測定のメカニズム. http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/bi00713a022 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/4842277/
  7. ^ Honig, Home. 1986. カルボシアニン色素によるニューロンラベリング http://jcb.rupress.org/content/103/1/171/tab-pdf
  8. ^ Honig, Hume. 1989. ニューロンラベリングのミニ総説 https://pdfs.semanticscholar.org/eb58/8670b62ce62678711546c79c03a4c363934c.pdf
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