ダウンビート

ダウンビートDownbeat)とは、次のようないくつかの意味を持つ言葉

音楽理論として

音楽演奏または音楽理論において、ダウンビートとは小節の最初の1拍のことである。各小節の先頭で、指揮者が振る指揮棒(タクト)が振り下ろされる ( downward stroke ) ことからこの名が来ている。バックビートも参照のこと。

現代の音楽、コモンタイムと呼ばれる4分の4拍子の音楽では、1拍目が強調されることは稀である(ファンクの中には例外があるが)。最も多くの場合は、2.4拍目に、バックビートに強いアクセントが置かれる。

日本の表拍 (ダウンビート)

日本ではダウンビートの事を「表拍」とも呼ぶ。日本、日本人の音楽の曲には最初の1拍を打つ表拍の曲が多いと指摘される事があり[1]、アメリカにカルチャーショックを受けた世代が主流の時代には「日本人にロックは無理」ということが頻繁に言われていた[2]

日本の多くの民謡(例、ソーラン節炭鉱節)、日本の多くの音頭(例、東京音頭河内音頭)、三味線曲など[3]。 日本の多くの応援歌は表拍(ダウンビート)で拍手して応援する。 また、日本人のよく知る体操の曲『ラジオ体操』は「表拍」である。

音楽ジャンルとして

音楽ジャンルの名前にも、ダウンビートという言葉がある。それはまた、ダウンテンポトリップ・ホップチルアウト とも呼ばれているジャンルである。

音楽ジャンル・ダウンビートの例

  • Casino by ヴァイオレント・インディアナ (Violet Indiana)
  • 『ダミー』 - Dummy by ポーティスヘッド
  • 『フィア・オブ・フォー』 - Fear of Fours by ラム
  • Suicidal adage by レンディ・ヴェクサー (Lendi Vexer)
  • 『ザ・マグニフィッセント・ツリー』 - The Magnificent Tree by フーヴァーフォニック (Hooverphonic)

音楽雑誌の名前

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ [『日本人とリズム感 -「拍」をめぐる日本文化論』著者樋口桂子/青土社発売日:2017-11-24]
  2. ^ 日本人は「演歌のリズム感」から脱却したか? コンサートの手拍子について考えたRealSound兵庫慎司 2015.07.05
  3. ^ 【インタビュー】中島卓偉「今の日本人のダンスって筋肉ダンスなんですよ。わかります?」中島卓偉:やっぱり日本人って裏拍(バックビート)がないんですよね。祭りの国の人ですからどうしても揉み手(ダウンビート)になってしまう。Barks 2018.09.12

外部リンク

  • Buzzoutroom Radio - Chilled downbeat online radio.
  • Calmscape, The Chillout Lounge - Chillout radio, portal for chillout, downbeat and ambient music.
  • properlychilled.com - A website covering downtempo music and culture.
  • Tripofagia.com - Website covering downtempo scene.
  • Lounge Productions - Offering the finest in Downbeat, Headz, NuJazz, Dub...
構成楽器
道具・部品
奏法
ビート
追加打楽器
関連項目
ポータル Portal:音楽