ダール
この項目では、南アジアの豆料理について説明しています。その他の用法については「ダール (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
ダール(ヒンディー語:दाल/ウルドゥー語:دال dāl/マラーティー語:डाळ ḍāḷ/カンナダ語:ಬೇಳೆ bēḷe/マラヤーラム語:പരിപ്പ് parippu/タミル語:பருப்பு paruppu/テルグ語:పప్పు pappu/オリヤー語:ଡାଲି ḍāli)、またはダル(ネパール語:दाल dāl/ベンガル語:ডাল dāl)とは、剥いた小粒の豆(ヒラマメなど)を挽き割ったもの、およびそれを煮込んだ南アジアの料理のことである。しばしば香辛料が入るため、欧米や日本では「ダール・カレー」と紹介されることが多いが、加える水の量によって濃さはルー状からスープ状まで色々である。現地では油や香辛料の入らない、あっさり味のものが一般的であることから、カレーではなく味噌汁のような汁物に近い料理である。
語源はサンスクリットで「分けること」という意味のダラ("दल dala")。インド、パキスタン、バングラデシュ、ネパールの料理では主菜となることもあり、南インドでは米や野菜と、北インドとパキスタンでは米やチャパティ、ロティなどと共に食べられる。タンパク質の豊富な豆料理であるため、南インドの菜食料理においては特に重要な主菜となる。また南インドではサーンバールやラッサムという辛いスープにトゥール・ダール(キマメ)が、ドーサの生地にウラッド・ダールが用いられる。
主な種類
- マスール・ダール:ヒラマメ(レンズマメ)
- マタール・ダール:エンドウマメ
- トゥール・ダール(英: Toor dal):キマメ
- ウラッド・ダール:ケツルアズキ
- チャナー・ダール:小粒のヒヨコマメ
- ムーング・ダール:リョクトウ
ギャラリー
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- マスール・ダール(レンズマメ)
- 調理されたマスール・ダール
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