ボーン・レガシー

ボーン・レガシー
The Bourne Legacy
著者 ロバート・ラドラム(シリーズ創始者)
エリック・ヴァン・ラストベーダー(英語版)
訳者 三角和代
崎浜祐子
待兼音二郎
発行日 アメリカ合衆国の旗 2004年6月22日
日本の旗 2008年12月2日
発行元 アメリカ合衆国の旗 St. Martin's Press
日本の旗 ゴマブックス
ジャンル スパイ小説
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
形態 著作物
ページ数 日本の旗 343+301+335(上中下巻)
前作 最後の暗殺者(英語版)
次作 ボーン・ビトレイヤル(英語版)
コード

ISBN 978-2-246-68511-1

OCLC 55488053
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ボーン・レガシー』(The Bourne Legacy)は、エリック・ヴァン・ラストベーダー(英語版)による2004年のスパイ小説である。前作『最後の暗殺者(英語版)』(1990年)より14年ぶりとなるジェイソン・ボーンを主人公としたシリーズの4作目であり、シリーズ創始者のロバート・ラドラムが亡くなったため、本作よりラストベーダーが執筆することになった。ラストベーダーによるシリーズ作品は2012年時点で『The Bourne Imperative』まで7作が発表されている。

2012年8月に同名の映画が公開されたが、内容は本作と異なると報じられていて[1]そのとおりとなった。

あらすじ

最後の暗殺者(英語版)』の後、ジェイソン・ボーンは再びデヴィッド・ウェブと名乗り、ジョージタウン大学で言語学の教授に就いていた。しかしこの平穏は長続きせず、ボーンの頭を銃弾が霞めたことで沈黙は破られた。

ボーンはまず、CIA時代の友人だったアレックス・コンクリンに会いに行った。だがコンクリンの家に着くと彼は既に死亡しており、さらに直後に警察が駆けつけ、濡れ衣を着せられたボーンは追われる身となった。逃亡しながらボーンはコンクリンの携帯電話とメモを手掛かりに、自分を襲い、友人を殺した犯人を突き止めることにした。

同名の映画作品

詳細は「ボーン・レガシー (映画)」を参照

ボーン・アルティメイタム』の脚本に参加したジョージ・ノルフィは、それまでのようにロバート・ラドラムの小説に関連にした第4の映画の脚本を書く予定であった。ジェイソン・ボーン役のマット・デイモンも当初からプロジェクトに入っており[2]、さらにジュリア・スタイルズジョアン・アレンも参加を依頼されていた。しかしながら当初続投が予定されていたポール・グリーングラス(『ボーン・スプレマシー』、『ボーン・アルティメイタム』の監督)の降板が2009年11月30日に発表され[3]、マット・デイモンも「彼無しで映画を撮ることはありえない」と述べた[4]

2010年6月9日、トニー・ギルロイが『ボーン・レガシー』の脚本、監督を担当し、同作が2012年に公開されると発表された[5]。映画『ボーン・レガシー』は小説『ボーン・レガシー』をベースとした内容ではなく[1]、ジェイソン・ボーンも登場しない[6]。同映画は新しいカノンに基づいたリブートの類ではなく、これまでのシリーズのスピンオフのような形となり、ボーンを作ったトレッドストーン作戦と類似の作戦によって生み出された新キャラクターが描かれる。またギルロイは、デイモンとグリーングラスが将来シリーズに復帰する可能性も無くなってはいないと語っている[7]。『ボーン・レガシー』は2012年8月3日に北米で公開された[8]

ジェイソン・ボーン・シリーズ(小説)

ロバート・ラドラム

  • 1980 暗殺者 The Bourne Identity
  • 1986 殺戮のオデッセイ The Bourne Supremacy
  • 1989 最後の暗殺者 The Bourne Ultimatum

エリック・ヴァン・ラストベーダー著

  • 2004 ボーン・レガシー The Bourne Legacy
  • 2007 ボーン・ビトレイヤル The Bourne Betrayal
  • 2008 ボーン・サンクション The Bourne Sanction
  • 2009 The Bourne Deception
  • 2010 The Bourne Objective
  • 2011 The Bourne Dominion
  • 2012 The Bourne Imperative
  • 2013 The Bourne Retribution

参考文献

  1. ^ a b “『ボーン・アイデンティティー』シリーズ、最新作はシリーズ脚本を手掛けてきたトニー・ギルロイが監督”. シネマトゥデイ (2010年10月6日). 2012年2月10日閲覧。
  2. ^ Fleming, Michael (2008年10月16日). “Universal moves ahead with 'Bourne' Recently however, this project was cancelled. When asked about the stalled development and whether a fourth film in the franchise would be getting made at all, Damon said, "We can't keep going forever... we may come back and shoot some other time."”. Variety (Reed Business Information). http://www.variety.com/article/VR1117994152.html 2008年10月20日閲覧。 
  3. ^ http://movies.ign.com/articles/105/1050813p1.html
  4. ^ http://www.firstshowing.net/2009/12/04/matt-damon-says-no-more-bourne-without-paul-greengrass
  5. ^ “Tony Gilroy Will Write The Bourne Legacy for 2010”. The Film Stage (2010年6月9日). 2010年6月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年6月9日閲覧。
  6. ^ “No Matt Damon in Bourne Legacy”. News.Briefs.EW.com (2010年10月11日). 2012年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年10月11日閲覧。
  7. ^ “Matt Damon Won't Star In 4th 'Bourne'; Tony Gilroy Introducing New Assassin; Why Damon Could Be Jason Bourne Again”. Deadline Hollywood (2010年10月19日). 2010年10月19日閲覧。
  8. ^ “Universal Sets Release Dates Through 2013” (2010年10月29日). 2010年10月29日閲覧。