中道瞳

中道 瞳
Hitomi Nakamichi
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1985-09-18) 1985年9月18日(38歳)
出身地 京都府城陽市
ラテン文字 Hitomi Nakamichi
身長 159cm
体重 53kg
血液型 O型
選手情報
愛称 ミチ
ポジション S
指高 205cm
利き手
スパイク 264cm
獲得メダル
グラチャン
2013 女子バレーボール
オリンピック
2012 女子バレーボール
世界選手権
2010 女子バレーボール
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中道 瞳(なかみち ひとみ、1985年9月18日 - )は、日本の元女子バレーボール選手、指導者。元全日本で、ロンドンオリンピック銅メダリスト。

来歴

京都府城陽市出身。母がソフトボール選手というスポーツ一家で三姉妹の末妹として生まれる。友達に誘われて小学校2年生よりバレーボールを始め、小学5年次からセッターに転向。6年次には「ライオンカップ」(現ファミリーマートカップ全国小学生大会)で3位入賞に貢献[1]

練習に訪れた京都橘高校でバレーボールの質の高さに驚き、同校の三輪欣之監督に入部の意志を伝えると「中学時代によい戦績を残すように」とアドバイスを受ける。中学は地元の中学校に入学するが活躍の場が得られず、伝手を頼って甲良町立甲良中学校にバレーボール留学する。中学3年次には、アクエリアスカップ(現全国都道府県対抗中学バレーボール大会)出場、近畿大会上位進出などの戦績を果たす。

念願がかない京都橘高校に進学すると、2003年春高バレー(ベスト4)、NEW!!わかふじ国体では優勝を飾った[2]。中道は高校時代を振り返り、「セッターとしてのゲームメイク、トスまわしなどを三輪監督に教わり非常に感謝している」と述懐している。

2004年、東レアローズに入団。同期に濱口華菜里大山未希がいる。2007年、正セッターを獲得し、2008年天皇杯・皇后杯全日本選手権優勝、2007-08プレミアリーグ初優勝(ベスト6賞獲得)の2冠に貢献した。 2008-09Vプレミアリーグで同チームの司令塔として牽引し、昨シーズンに続き2連覇を達成した。同シーズンと第58回黒鷲旗全日本男女選抜大会でベスト6を受賞した。2009-10Vプレミアリーグで女子史上初となる3連覇へ導き、2010日韓トップマッチ、第59回全日本男女選抜大会で3冠に輝いた。

2010年、全日本女子メンバーに追加登録され[3]、同年10-11月開催の世界選手権に出場し、銅メダル獲得に貢献した。

2011年、若手主体で挑んだモントルーバレーマスターズにて日本を初優勝へ導くと、自身もMVPを受賞した。同年11月のワールドカップに出場し、主にセット後半の2枚替えで起用される。また、平成23年度全日本バレーボール選手権、2011/12Vプレミアリーグで優勝した。

2012年6月、ロンドンオリンピックの代表メンバーに選出された[4]。同年8月のロンドンオリンピック準々決勝対中国戦はフルセットの大熱戦となり、リリーフサーバーで登場した中道がサービスエースを決め、24年ぶりのベスト4進出に貢献した[5]

2013年度より、東レの主将を務める[6]。ロンドン五輪後から両足のアキレス腱痛を抱えていたが、リハビリを経て世界選手権アジア最終予選後の9月下旬に、全日本チームに合流した[7]

2015年5月29日、現役引退が発表された[8]。2017年1月19日、故障者によるセッター不足というチーム事情により現役登録がなされた[9]

2017年5月、アローズを退団し社業専念が発表された[10]

2020-21シーズンよりアローズのコーチに復帰した[11]

2023年、2022-23シーズン終了をもって東レアローズを退団した[12][13]

球歴

所属チーム

受賞歴

  • 2008年 - 2007/08 プレミアリーグ ベスト6
  • 2009年 - 2008/09 プレミアリーグ ベスト6
  • 2009年 - 第58回黒鷲旗全日本選抜バレーボール大会 ベスト6
  • 2009年 - 第51回近畿総合選手権 MVP
  • 2011年 - モントルーバレーマスターズ2011 MVP[1]
  • 2012年 - 2011/12 プレミアリーグ ベスト6
  • 2013年 - 第62回黒鷲旗全日本バレーボール選手権大会 ベスト6
  • 2013年 - ワールドグランドチャンピオンズカップ ベストセッター賞

個人成績

Vプレミアリーグレギュラーラウンドにおける個人成績は下記の通り[14]

シーズン 所属 出場 アタック ブロック サーブ レセプション 総得点 備考
試合 セット 打数 得点 決定率 効果率 決定 /set 打数 エース 得点率 効果率 受数 成功率
2003/04 東レ 18 32 0 0 0.0% % 0 0.00 39 1 2.56% 6.5% 0 0.0% 1
2004/05 27 72 7 3 42.9% % 0 0.00 88 0 0.00% 4.5% 0 0.0% 3
2005/06 27 55 1 1 100.0% % 0 0.00 12 1 8.33% 12.9% 1 0.0% 2
2006/07 27 95 21 5 23.8% % 4 0.04 209 4 1.91% 9.4% 3 0.0% 13
2007/08 27 97 35 17 48.6% % 2 0.02 490 16 3.33% 10.6% 5 60.0% 35
2008/09 27 106 33 18 54.5% % 5 0.05 447 18 4.03% 11.2% 5 20.0% 41
2009/10 26 89 26 14 53.8% % 7 0.08 328 15 4.57% 11.7% 1 0.0% 36
2010/11 26 92 20 9 45.0% % 4 0.04 314 6 1.91% 7.6% 2 0.0% 19
2011/12 21 81 21 16 76.2% % 4 0.05 332 12 3.61% 11.9% 1 0.00% 32
2012/13 26 101 18 9 50.0% % 5 0.05 321 6 1.87% 9.4% 0 0.0% 20
2013/14 28 108 22 8 36.4% % 2 0.02 304 8 2.63% 10.9% 3 0.0% 18
2014/15 19 63 13 5 38.5% % 1 0.02 171 1 0.58% 5.6% 2 0.0% 7
2016/17 4 0 0 0 0.0% % 0 0.00 0 0 % 0.0% 0 0.0% 0

参考文献

  • 月刊バレーボール 2008年1月号臨時増刊 40ページ
  • 月刊バレーボール 2011年6月号 102-105ページ

脚注

  1. ^ 準決勝では後にチームメートとなる大山未希(ひまわりクラブ)と対戦し敗れている。
  2. ^ 決勝の対戦相手はまたも大山未希を擁する東京都(下北沢成徳高校)だった。
  3. ^ JVA公式サイト Archived 2010年9月25日, at the Wayback Machine.
  4. ^ 日本バレーボール協会. “女子日本代表選手12名決定! 第30回オリンピック競技大会(2012/ロンドン)”. 2012年6月25日閲覧。
  5. ^ “真鍋監督「選手13名とスタッフ全員の力で勝った」=女子バレー、中国戦コメント (1/2)”. sportsnavi. 2012年8月12日閲覧。
  6. ^ “2013年度新体制について”. 東レアローズ. 2013年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年6月5日閲覧。
  7. ^ MSN産経ニュース (2012年11月9日). “グラチャン、新戦術はいかに?鍵握るセッター中道”. 2012年11月12日閲覧。
  8. ^ “中道瞳選手の勇退について”. 東レアローズ. 2015年5月29日閲覧。
  9. ^ “中道コーチの選手登録について”. 東レアローズ. 2017年1月31日閲覧。
  10. ^ “中道瞳コーチの退団について”. 東レアローズ. 2017年5月31日閲覧。
  11. ^ “2020-21シーズン新体制、スローガンについて”. 東レアローズ (2020年5月14日). 2021年6月19日閲覧。
  12. ^ “選手・スタッフの引退・退団について(ご報告)”. 東レアローズ (2023年5月24日). 2023年5月24日閲覧。
  13. ^ “東レ クラン・ヤナ、黒後愛、水杉玲奈、野呂加南子、坂本侑が退団。中田紫乃が現役を引退し、スタッフに V1女子”. バレーボールマガジン. (2023年5月24日). https://vbm.link/655783/ 2023年5月24日閲覧。 
  14. ^ Vリーグ機構. “選手別成績”. 2017年1月31日閲覧。

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、中道瞳に関連するカテゴリがあります。
  • 中道瞳 - V.LEAGUE選手別記録
  • 中道瞳 - Olympedia (英語)Edit on Wikidata
  • 中道瞳 - Sports-Reference.com (Olympics) のアーカイブ (英語)Edit on Wikidata
  • 東レメンバー紹介 中道 瞳
  • Olympic Athlete London 2012
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日本の旗 バレーボール全日本女子
日本の旗 バレーボール全日本女子 - 2010 世界選手権 3 3位
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