堀田賢慎
読売ジャイアンツ #91 | |
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2022年8月12日 東京ドーム | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 岩手県花巻市 |
生年月日 | (2001-05-21) 2001年5月21日(23歳) |
身長 体重 | 186 cm 88 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2019年 ドラフト1位 |
初出場 | 2022年3月31日 |
年俸 | 630万円(2024年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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堀田 賢慎(ほった けんしん、2001年5月21日 - )は、岩手県花巻市出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。読売ジャイアンツ所属。
経歴
プロ入り前
小学校1年の頃から野球を始める[2]。小学校時代のポジションは遊撃手、二塁手、捕手(小学校6年次)を守っていた[3]。中学校は花巻リトルシニアに所属し、2年秋ごろに投手になる[3]。高校は青森山田高校に進学し、投手に専念するが[3]、甲子園出場ならず。同学年に本田真凜がいる[4]。
2019年のドラフト会議で奥川恭伸・宮川哲の抽選を外した読売ジャイアンツから1位指名を受け[5]、契約金8000万円、年俸800万円で入団に合意(金額は推定)[6]。背番号は32[6]。担当スカウトは柏田貴史[7]。
巨人時代
2020年、1月の新人合同自主トレ期間中に右肘に違和感を訴え、病院で右肘の軽度の炎症と診断された[8]。春季キャンプ中も別メニュー調整していたが、状態は回復せず[9]。4月3日、右肘のトミー・ジョン手術を受けたことを発表し、2020年シーズン中の復帰は絶望となった[9]。11月3日、入団1年目ながらリハビリに時間を要することから育成選手契約に移行することを前提として自由契約とすることが通知され[10][11]、12月8日に170万円減の推定年俸630万円で育成選手として再契約した[12]。背番号は032に変更された[13]。
2021年、8月31日の慶大との交流戦(三軍戦)でプロ入り後初の実戦登板を果たし、自己最速の152km/hを記録するなど1イニングを無失点に抑えた[14]。以降、計4試合の三軍戦に登板し1点の失点も許さない投球を見せ[15]、復帰3戦目のセガサミー戦では更に自己最速を更新する155km/hを計測した[16]。シーズン中に支配下登録復帰はできず、自由契約後に再度育成契約を結んだ[17][18]。推定年俸は50万円減となる580万円となった[18]。
2022年、春季キャンプを一軍でスタートすると、紅白戦を含めた実戦5試合で9回6安打1失点と好投。3月11日に支配下選手に再登録され、背番号も91に変更された[19]。開幕6戦目となる3月31日の東京ヤクルトスワローズ戦(神宮球場)でプロ初登板・初先発し、6回5安打無失点でプロ初勝利を挙げた[20]。最終的には8試合(8先発)に登板し、2勝3敗、防御率6.29を記録した。
2023年は、春季キャンプ中に右肩のコンディション不良があり開幕から出遅れる[21]。二軍での調整を重ねた後、7月25日の阪神タイガース戦(甲子園)でリリーフとしてシーズン初登板するも、2四球を与え1/3投げた所で降板[22]。8月7日に登録を抹消され[23]、一軍登板は3試合に終わり、防御率8.10という成績でシーズンを終えた[24]。オフシーズンには、アジアプロ野球チャンピオンシップに出場する日本代表との練習試合で3回1安打無失点の好投を見せ[25]、さらに自ら志願し、11月下旬からは台湾で行われたアジア・ウィンターリーグに参加[26]。4試合に登板し、2勝0敗、防御率1.40と好成績を残し、自己最速の157km/hも記録した[27]。
2024年は4月13日に2022年8月20日の阪神タイガース戦以来602日ぶりに一軍先発登板し、4回4安打無失点の好投を見せた[28]。2024年5月8日の中日ドラゴンズ戦では、6回途中無失点と好投し先発として1年9か月ぶりの勝利を手にした[29]。
選手としての特徴
プロ入り後の最高球速は155km/h[16]。中学校時代のストレートの最速は125km/hであったが[3]、高校1年の秋の大会では137km/hを記録し[3]、2019年春には最速151km/hを記録している[30]。
変化球はチェンジアップを決め球とし[31][32]、他にはカーブ、カットボール、スライダー、スプリットを投げる[32]。
詳細情報
年度別投手成績
年 度 | 球 団 | 登 板 | 先 発 | 完 投 | 完 封 | 無 四 球 | 勝 利 | 敗 戦 | セ 丨 ブ | ホ 丨 ル ド | 勝 率 | 打 者 | 投 球 回 | 被 安 打 | 被 本 塁 打 | 与 四 球 | 敬 遠 | 与 死 球 | 奪 三 振 | 暴 投 | ボ 丨 ク | 失 点 | 自 責 点 | 防 御 率 | W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2022 | 巨人 | 8 | 8 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 0 | 0 | .400 | 150 | 34.1 | 38 | 5 | 16 | 1 | 1 | 24 | 0 | 0 | 24 | 24 | 6.29 | 1.57 |
2023 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 16 | 3.1 | 2 | 1 | 4 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 3 | 3 | 8.10 | 1.80 | |
通算:2年 | 11 | 8 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 0 | 0 | .400 | 166 | 37.2 | 40 | 6 | 20 | 1 | 1 | 29 | 0 | 0 | 27 | 27 | 6.45 | 1.59 |
- 2023年度シーズン終了時
年度別守備成績
年 度 | 球 団 | 投手 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 | 刺 殺 | 補 殺 | 失 策 | 併 殺 | 守 備 率 | ||
2022 | 巨人 | 8 | 2 | 2 | 0 | 1 | 1.000 |
2023 | 3 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1.000 | |
通算 | 11 | 2 | 4 | 0 | 1 | 1.000 |
- 2023年度シーズン終了時
記録
- 初記録
- 投手記録
- 初登板・初先発登板・初勝利・初先発勝利:2022年3月31日、対東京ヤクルトスワローズ3回戦(明治神宮野球場)、6回無失点
- 初奪三振:同上、2回裏にドミンゴ・サンタナから空振り三振
- 打撃記録
- 初打席:2022年3月31日、対東京ヤクルトスワローズ3回戦(明治神宮野球場)、3回表に原樹理から空振り三振
- 初安打:2022年7月3日、対広島東洋カープ15回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、3回表に九里亜蓮から中前安打
背番号
- 32(2020年)
- 032(2021年 - 2022年3月11日 )
- 91(2022年3月11日 - )
登場曲
- 「Renegades (Acoustic)」ONE OK ROCK(2022年 - )
脚注
- ^ 「巨人 - 契約更改 - プロ野球」日刊スポーツ。2023年11月18日閲覧。
- ^ 『野球太郎』No.033廣済堂出版、2020年、雑誌69413-29, P92。
- ^ a b c d e 『野球太郎』No.033廣済堂出版、2020年、雑誌69413-29, P93。
- ^ 「フィギュア、本田真凜が始球式東京ドーム、巨人対ヤクルト戦」デイリースポーツ online、2022年5月7日。2022年5月7日閲覧。
- ^ 「巨人、外れ外れ1位で青森山田高・堀田と交渉権/ドラフト」『サンケイスポーツ』サンケイスポーツ、2019年10月17日。2020年2月17日閲覧。
- ^ a b 「巨人ドラ1堀田賢慎が仮契約、同郷佐々木朗希に闘志」日刊スポーツ、2019年11月13日。2021年4月23日閲覧。
- ^ 「2019ドラフト指名選手、スカウトが注目したポイントは? 球団コメントを一挙公開<セ・リーグ>」ベースボールチャンネル、2019年10月18日。2021年4月23日閲覧。
- ^ 「【巨人】堀田賢慎、右肘の軽度の炎症で合同自主トレ欠席」スポーツ報知、2020年1月23日。2021年4月23日閲覧。
- ^ a b 「巨人1位堀田がトミー・ジョン手術 来季復帰目指す」日刊スポーツ、2020年4月2日。2020年4月2日閲覧。
- ^ 「【巨人】堀田賢慎&鍬原拓也、育成で再契約へ…ドラ1コンビの復活期待、異例の対応」スポーツ報知、2020年11月3日。2020年11月3日閲覧。
- ^ 「来季の契約について」読売巨人軍、2020年11月3日。2020年11月3日閲覧。
- ^ 「巨人19年1位堀田が育成再契約 4月に靱帯再建術」日刊スポーツ、2020年12月8日。2021年4月23日閲覧。
- ^ 「【巨人】5選手が背番号変更…堀田賢慎は背番「032」、鍬原拓也は「029」に」スポーツ報知、2020年12月9日。2021年4月23日閲覧。
- ^ 「巨人堀田賢慎がプロ初登板で1回0封「感謝の気持ちを込めていきました」」日刊スポーツ、2020年8月31日。2021年9月2日閲覧。
- ^ 「三軍投手成績(シーズン)」読売ジャイアンツ、2021年10月2日。2021年10月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月12日閲覧。
- ^ a b 「【巨人】堀田賢慎、右肘手術から直球155キロに進化…19年ドラ1、復帰後4戦連続無失点」『スポーツ報知』2021年9月30日。2021年10月16日閲覧。
- ^ 「巨人松井義弥らが戦力外、育成谷岡竜平、山下航汰らは再契約へ」『日刊スポーツ』2021年10月4日。2021年10月5日閲覧。
- ^ a b 「巨人堀田賢慎50万円減 手術から最速155キロに上昇「まずは支配下に」」日刊スポーツ、2021年12月10日。2022年4月2日閲覧。
- ^ 「【巨人】堀田賢慎、鍬原拓也、増田陸と支配下選手契約を締結」『スポーツ報知』報知新聞社、2022年3月11日。2022年3月11日閲覧。
- ^ 「【巨人】堀田賢慎プロ初勝利「うれしさかみしめながら投球」手術リハビリSNS批判…壁乗り越えた」日刊スポーツ、2022年3月31日。2022年4月2日閲覧。
- ^ 「【巨人】堀田賢慎、今季2度目の実戦で2回無失点「空振りを取れてない」決め球の精度課題」日刊スポーツ、2023年5月17日。2023年12月19日閲覧。
- ^ 「【巨人】堀田賢慎が7回、今季1軍初登板も1/3回を1失点、2四球」スポーツ報知、2023年7月25日。2023年12月19日閲覧。
- ^ 「【巨人】堀田賢慎が出場選手登録抹消 5日広島戦で2回2失点」スポーツ報知、2023年8月7日。2023年12月19日閲覧。
- ^ 「巨人・堀田は20万円減でサイン 武器の直球磨き先発ローテへ 「ファウルや空振りを取れる真っすぐを」」スポニチアネックス、2023年11月18日。2023年12月19日閲覧。
- ^ 「【巨人】阿部監督「ど真ん中投球」に「3バント」も! “初陣”勝利に「収穫の方が多かった」」日刊スポーツ、2023年11月10日。2023年12月19日閲覧。
- ^ 「【巨人】堀田賢慎 今季0勝現状打破へ台湾修業「絶対に行きたい」」スポーツ報知、2023年10月8日。2023年12月19日閲覧。
- ^ 「【巨人】自己最速157キロを出した堀田賢慎ら台湾WL組が帰国「まさか行くと思ってなかった」」スポーツ報知、2023年12月18日。2023年12月19日閲覧。
- ^ 「【巨人】602日ぶり1軍先発の堀田賢慎が4回無失点「次は5イニング以上任せてもらえるように準備したい」」『スポーツ報知』2024年4月13日。2024年4月14日閲覧。
- ^ 「【巨人】先発・堀田賢慎が6回途中無失点で2勝目「チームとしても勝てたというのが大きい」」『スポーツ報知』2024年5月8日。2024年5月29日閲覧。
- ^ 「巨人、外れ外れ1位で青森山田・堀田投手を指名 最速151キロ右腕」『スポーツニッポン』スポーツニッポン、2019年10月17日。2020年2月9日閲覧。
- ^ 「23歳が巨人の救世主に? 未来のエース候補が"激変"…飛躍支える12球団最強の「4.2」」『Full-Count』2024年5月28日。2024年5月30日閲覧。
- ^ a b 「宮本和知氏が語る巨人・堀田賢慎の昨季までとの違い | ショウアップナイター」『BASEBALL KING』2024年5月27日。2024年5月30日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 個人年度別成績 堀田賢慎 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)
- 選手プロフィール - 読売ジャイアンツ公式サイト
- 選手情報 - 週刊ベースボールONLINE