指ハート

指ハート（ゆびハート）は1990年代から韓国で流行され、2010年代に韓流を通じて韓国及び英語圏など全世界で流行し始め、日本にも広まったハンドジェスチャーである。 親指と人差し指を交差させハートの形をつくることで、さらにその上に目に見えないハートを連想させる^[1]。

指ハートが登場するまでは、両手の掌をつかって小さなハートをつくるか頭の上に両腕をかかげて大きなハートを表現するのが一般的であり、このようにハートの形をつくるジェスチャーは世界中でみられた。しかし特に指ハートは韓国発祥であることから英語圏ではKorean Finger Heart（コリアンフィンガーハート）と呼ばれる^[2][3][4][5]。指ハートジェスチャーは1990年代、韓国では「ソシムハンV」（소심한 브이）と呼ばれていた。 この用語は、韓国のベビーブーム世代とX世代が使用したが、彼らが引退するにつれ、M・Z世代は2000・2010年代から明確に指の指ハートと呼ぶようになった。 その後、それは広く受け入れられ、アメリカ合衆国およびその他の世界各国に広がった。 これは明らかに韓流文化の一部であり、G-DRAGON（BIGBANG）やINFINITEがこのジェスチャーを流行させたK-POPアーティストとして挙げられる。指ハートが現れる前は両手で小さなハートを作ったり、両腕を頭の上に上げて曲げて大きなハートを作るのが一般的だった^[6][7][8][9]。

韓国では指ハートがK-POPスターとファンの間に浸透しており、この親指と人差し指を使ったジェスチャーがごく一般的になっている^[10]。またK-POP人気や韓流ドラマの流行の影響もあって、指ハートはアジア全域に広まっているだけでなく、韓流文化の一つとして世界中に普及している。アパレルメーカーのザ・ノース・フェイスは、2018年の平昌オリンピックの期間中に、指ハートをつくる親指と人差し指の部分を赤色で強調したミトンを発売した^[11]。

2021年には、指ハートが「人差し指と親指をクロスした手」として文字コードの規格であるUnicodeに追加された(U+1FAF0)^[12]。

関連項目

• ハートポーズ

脚注