2006年4月、これまでの学部・学科の枠組みに捉われずに、多様なメンバーを集めた全学横断的なプロジェクトの活動を支援する教育組織として設立された。学生が企画を立案し、プロジェクト活動を実行するプロセスを通して、コミュニケーション力、問題発見・解決力、マネジメント力などに代表される社会的実践力を修得する教育の場となっている。この社会的実践力とは、経済産業省が提唱した社会人基礎力に相当するものであり、東海大学では「自ら考える力」「挑み力」「集い力」「成し遂げ力」に代表される4つの力とされている。PBL(問題解決学習あるいは課題型学習)やサービスラーニングなどの手法を組み合わせることで、効果的な学習成果が得られることを狙いとしている。 市民活動と密接に連携したプロジェクトも多く、大学による社会的責任(USR: University Social Responsibility)活動の一部として位置づけられている。組織は、一般に教育機関において縦割りになりやすい教員と職員が一体となり、学生プロジェクトに関わるという教職協働体制で運営されている。アクティブ・ラーニングの手法を採り入れた科目として、「集い力」「挑み力」「成し遂げ力」の「入門」「演習」、「プロジェクト入門」「プロジェクト実践」を開講している。さらに、学生リーダーやプロジェクトコーディネーターに対しては、専門教員による各種研修会が実施され、プロジェクトアドバイザー同士の情報交換会を開催するなどで改善を図っている。2016年に、同大の総合教育センターと統合され、東海大学現代教養センターの一部となったが、対外的には従来通り東海大学チャレンジセンターとして継承されている。 本センターが中心となって立案した取り組み「東海大学発USR型モデルの創出・実践」は、平成18年度 文部科学省「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)」に採択された。また、「To-Collaboプログラムによる全国連動型地域連携の提案」の取り組みは、平成25年度 文部科学省「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」に採択された[2]。
2011年3月11日に発生した東日本大震災の被災者の生活復興を目的として立ち上げられたプロジェクト。5月には、岩手県大船渡市三陸町越喜来泊地区に、応急仮設公民館「どんぐりハウス」を建設した。また8月には宮城県石巻市北上町十三浜相川・小指地区にも応急仮設集会所「どんぐりハウス」を建設した。このような取り組みが評価され、「2011年アメリカ建築家協会デザイン大賞特別賞(Special Aspirational Award for Community Building)」を受賞した[9]。
DAN DAN DANCE & SPORTS
身体表現を通して「する(踊る)」「観る」「支える」といった、それぞれの立場にいる人たちが協力し、身体表現やスポーツの魅力を地域・社会に発信する。また、公演やワークショップの開催を通して他団体や地域とのつながりを形成する。ダンスを通じて年齢や団体の枠をこえた交流を深めることを目的として、毎年「DAN DAN DANCE & SPORTS公演」を実施している。 2017年6月24日に開催された東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会主催の大学連携'17イベント「Tokyo 2020学園祭」の「Performance Battle」に出場。関東地区の12大学から参加した16チームの頂点となる「ベストパフォーマンス賞」を受賞した[10]。