海程

海程」(かいてい)は、金子兜太の主宰する俳誌。

歴史

1962年4月、出澤柵太郎 (三太)により東京都で発行、1985年より金子兜太編集の同人誌となる[1]。師系・加藤楸邨。創刊同人に隈治人林田紀音夫堀葦男など。60年代の俳壇に起こっていた伝統回帰の風潮に対し、自由で個性的な表現を目指し前衛俳句の中心誌となり[1]、金子の提唱する「造形俳句」の実践の場として戦後俳句に影響を与えた[2]。批評活動も活発に行い、多くの新人作家を輩出した。2018年7月発行の第544号をもって終刊となった。後継誌は2018年9月創刊の「海原」[3]

主な参加者

括弧内は各自の主宰誌、または代表を務める俳誌。退会者も含む。

脚註

  1. ^ a b 俳句誌「海程」来秋で幕 金子兜太氏主宰、55年の歴史朝日新聞 2017年5月20日
  2. ^ 詩歌の森へ 「海程」終刊決まる=酒井佐忠毎日新聞 2017年7月17日
  3. ^ “「海原」ウェブサイト - KAIGEN 「海原」(金子兜太「海程」後継誌)”. KAIGEN. 2019年2月26日閲覧。

参考文献

ウィキポータル 文学
ポータル 文学
  • 五島高資 「海程」 『現代俳句大事典』普及版、三省堂、2008年、127頁
  • 阿部誠文 「海程」 『現代俳句ハンドブック』 雄山閣、1995年、132-133頁
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