象の鼻パーク

象の鼻パーク
Zou-no-hana Park
象の鼻防波堤突端から見た象の鼻パーク 地図
分類 港湾緑地
所在地
神奈川県横浜市中区海岸通1丁目
座標 北緯35度26分58.6秒 東経139度38分35.4秒 / 北緯35.449611度 東経139.643167度 / 35.449611; 139.643167座標: 北緯35度26分58.6秒 東経139度38分35.4秒 / 北緯35.449611度 東経139.643167度 / 35.449611; 139.643167
面積 約4ha
開園 2009年平成21年)6月2日
運営者 横浜市
駐車場 なし(近隣民間駐車場を利用)
公式サイト 横浜港 象の鼻地区(象の鼻パーク)(横浜市港湾局)
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象の鼻防波堤、奥は大さん橋横浜ベイブリッジ

象の鼻パーク(ぞうのはなパーク)は、神奈川県横浜市中区海岸通1丁目にある公園。象の鼻波止場明治中期の形状に復元し、横浜港開港150周年となる2009年平成21年)6月2日に開園した。みなとみらい地区の3街区に当たり、横浜港発祥の地である[1]

今後も山下臨港線プロムナードの一部撤去など周辺の整備等が行われる予定である[2]

歴史

日本海軍水路寮作成海図「武藏國横濱灣」の一部(明治7年1874年刊行)。図の中心からやや右下に2つの波止場が確認できる。
右下の波止場が象の鼻(1881年(明治14年))
  • 1859年安政6年) 東波止場(イギリス波止場)と西波止場(税関波止場)の2本の突堤が幕府によって建設され、横浜港が開港[3][4][5]
  • 1867年慶応3年) 東波止場が弓なりに湾曲した形に築造され、その形状から象の鼻と呼ばれるようになる[6]
  • 1896年(明治29年) イギリス人技師・パーマーの設計により西波止場の先端に大さん橋が築造され[6]、西波止場の背面が埋め立てられる。
  • 1923年大正12年) 関東大震災により被災。その後、象の鼻波止場(東波止場)は直線に近い形状で復旧する。
  • 2009年平成21年) 横浜開港150周年を記念して、象の鼻波止場が明治中期頃の形状に復元され、開園。設計者は小泉雅生(小泉アトリエ)[7]

象の鼻パーク内の施設等

施設の位置などについてはパーク施設案内リーフレット(横浜市港湾局)を参照
  • 象の鼻防波堤 - 象の鼻防波堤は明治中期の姿に復元されている[8]ガス灯を模した照明灯が設置され、関東大震災で沈んだと考えられる防波堤の一部は、そのままの形で保存・復元されている。今日では、横浜港を見渡すことができる、新たなビューポイントになっている。
  • 開港波止場 - 日本大通りから港を感じることができる開放的な広場で、イベントなどにも利用されている。明治時代に港の荷役作業で使用された軌道と転車台の遺構がある。
  • ピア象の鼻(桟橋
  • 開港の丘 - 緩やかな斜面から港や海を見渡すことができる草地広場。ゆっくり腰を下ろして港の雰囲気を楽しむことができる。開港の丘内には、象の鼻テラスがある。
  • 象の鼻テラス[9] - 象の鼻カフェや多目的スペースが併設されている。象の鼻テラスには、シンボルとなっている「時をかける象(ペリー)」が設置されている。横浜の150年の歩を見つめ続けてきたペリーには、これからの横浜と人類を力強く導く、対話と活力のシンボル。制作年:2009年/サイズ:全長6m、高さ2m60cm、足のサイズ72cm/仕様:繊維強化プラスチック (FRP) ほか[10]
  • スクリーンパネル - 波止場を囲むようにサークル状に配置されている[11]。夜間は照明が点灯し、夜景に彩りを添えている[注 1]
  • 象の鼻テラスから象の鼻防波堤と大さん橋を望む
    象の鼻テラスから象の鼻防波堤と大さん橋を望む
  • 象の鼻テラスと背後にクイーンの塔(横浜税関)
    象の鼻テラスと背後にクイーンの塔(横浜税関)
  • 横浜港港湾労働者供養塔
    横浜港港湾労働者供養塔

遺構

整備時に遺構が発見され、保存されている。以下の3箇所がある。

公園からの景色

当公園はクイーンの塔(横浜税関)・ジャックの塔(横浜市開港記念会館)・キングの塔(神奈川県庁舎)の横浜三塔が一望できる数少ないスポットの一つである。

イベント

スマートイルミネーション横浜

当公園を中心として横浜都心臨海部で、2019年まで毎年10月〜11月頃(数日間)に開催されていたイルミネーションイベント[14]

2010年に「象の鼻テラス」における「夜景開発プロジェクト」(横浜市創造都市政策の一環)として開始し、翌年より「スマートイルミネーション横浜」として象の鼻地区以外の臨海部にもエリアを拡大して開催されている。LED照明などの省エネルギー技術を活用するとともに、これまでにない幻想的な夜景の創造を試みるアートイベントとなっている[15]

2013年に開催されたイベントの様子
ウィキメディア・コモンズには、スマートイルミネーション横浜に関連するカテゴリがあります。
  • WRAPPING THE CITY LIGHTS 2013(既存照明のカラーチェンジ)
    WRAPPING THE CITY LIGHTS 2013(既存照明のカラーチェンジ)
  • balloomination
    balloomination
  • The meeting Shadow Play(横浜税関壁面に来場者の影絵を投影)
    The meeting Shadow Play(横浜税関壁面に来場者の影絵を投影)
  • Net Blow-Up
    Net Blow-Up
  • Time Lapse Plant_One Ring
    Time Lapse Plant_One Ring
  • 泡Hour
    泡Hour

過去に開催されたイベント

  • シンボルガーデン「ガーデンベアの庭」
    シンボルガーデン「ガーデンベアの庭」

交通アクセス

電車
水上バス

周辺

ギャラリー

  • 象の鼻防波堤、奥は赤レンガ倉庫
    象の鼻防波堤、奥は赤レンガ倉庫
  • 象の鼻防波堤の手前から撮影
    象の鼻防波堤の手前から撮影
  • 当公園からの夜景、象の鼻防波堤と大さん橋およびふ頭ビルが見える
    当公園からの夜景、象の鼻防波堤と大さん橋およびふ頭ビルが見える
  • 園内のライトアップ(薄紫色)
    園内のライトアップ(薄紫色)
  • 園内のライトアップ(青色・奥は電球色)
    園内のライトアップ(青色・奥は電球色)
  • 上部にキングの塔が見える
    上部にキングの塔が見える

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 照明はレシップのCCL(コールド・カソード・ランプ)を採用しており、時間帯によって電球(日没〜)、薄紫色(夜8時〜)、青色(夜10時〜)に変化する。また、クリスマスバレンタインデー、横浜の開港記念日(6月2日)などには特別な色の照明も楽しめる[12][13]

出典

  1. ^ 横浜港 象の鼻地区(象の鼻パーク) 横浜市港湾局
  2. ^ 象の鼻パーク みなとみらい線周辺散歩日記 2006年6月25日
  3. ^ 『横浜市史第2巻』pp.202-203 横浜市、1959年。
  4. ^ 『横浜市史第2巻』p.211 横浜市、1959年。
  5. ^ 『横浜もののはじめ考 第3版』p.76 横浜開港資料館、2010年。
  6. ^ a b 『横浜もののはじめ考 第3版』p.77 横浜開港資料館、2010年。
  7. ^ 『横浜150年の歴史と現在ー開港場物語ー』p.14 横浜開港資料館、読売新聞東京本社横浜支局共編、2010年。
  8. ^ ABOUT 象の鼻テラスについて 象の鼻テラス ZOU-NO-HANA TERRACE
  9. ^ 象の鼻テラス ZOU-NO-HANA-TERRACE 公式サイト
  10. ^ 案内板より
  11. ^ “象の鼻地区 再整備計画 整備図”. 横浜市港湾局. 2024年4月21日閲覧。
  12. ^ 横浜港「象の鼻パーク」を、CCLで多彩な光の演出 レシップ株式会社 2009年7月29日
  13. ^ 象の鼻パーク 夜景を見に行かNight
  14. ^ スマートイルミネーション横浜 横浜市文化観光局
  15. ^ スマートイルミネーション横浜(SMART ILLUMINATION) 公式サイト
  16. ^ ガーデンベア|「花と緑」と「人」をつなぐガーデンの妖精 横浜市環境創造局
  17. ^ 会場のご案内:みなとガーデン(第33回全国都市緑化よこはまフェア公式サイト)
  18. ^ 水上バス | 京浜フェリーボート株式会社

関連項目

Portal:横浜市
ポータル 横浜市
ウィキメディア・コモンズには、象の鼻(当公園含む)に関連するカテゴリがあります。

外部リンク

  • 横浜港 象の鼻地区(象の鼻パーク)(横浜市港湾局)
  • 象の鼻テラス ZOU-NO-HANA-TERRACE(公式サイト)
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※この他、3つの歩行者動線「クイーン軸」、「グランモール軸」、「キング軸」が整備されている(参照)。
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関連項目
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埠頭
  • かつて存在した埠頭:高島埠頭(高島の項も参照)
桟橋
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※上記の他には金沢木材埠頭、本牧埠頭、山下埠頭、出田町埠頭、大黒埠頭に「ふ頭緑地」がある。

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